ハリネズミを飼い始めた、または、ハリネズミを飼いたい!という方にとって、
ハリネズミの寿命って、一体、何年くらいなの?
というのは、とても重要な関心事。
・最期はどんな?老衰?病気?
・老化の兆候は何才くらいからくるの?
・どうやって見送るの?
考えたくはないし、聞きにくいことだけど、飼い主なら避けては通れない大事なことです。
我が家は、2匹のハリネズミ飼い(でした)。
2014年にハリコ♀を、2015年にパリコ♀を迎え入れました。
2019年にハリコ(享年5才2ヶ月)を見送り、2020年現在はがん闘病中のパリコ(4才)をかわいがってます^^
そんなハリネズミ飼いである私が、かかりつけのエキゾチックアニマル専門の獣医の先生と話したことや周りのハリネズミ飼いさんとの交流を通して感じた
ハリネズミの寿命について
を書いてみます。
日本の飼いハリネズミの寿命は何年?
ペットとしてのヨツユビハリネズミの寿命については、3年説、5年説、色々ありますね。
なんせペットとしての歴史が浅いので、獣医さんでもハッキリとしたことは言えないようです。
ちなみに、私が飼い始めた2014年頃は、信頼できるハリネズミの飼育方法のサイトには、ハリネズミの寿命は5年〜8年と書いてありました。
が、ハリネズミブームのようなものから8年以上が経過した2020年現在の通説は、
ハリネズミの寿命は、2年〜5年
です。
思ったよりも、長生きできない。
ということが分かってきたのですね。
2015年に我が家のかかりつけのエキゾチックアニマル専門の先生に、
「ハリネズミの寿命って何歳くらいなんですか?」
という質問をしたら、
「5年がターニングポイントですかねぇ」
とのお答えでした。
2020年2月、別の先生に4才半のパリコを診てもらった時、
「これまたずいぶんと高齢ですね・・」
と驚かれました。
「ハリネズミは1才過ぎから腫瘍ができ始めるんです」と。
他のハリネズミ飼いの方たちのブログなどをいっぱい覗かせてもらっている私の実感としても、「2年〜5年」は正しいかな、と感じます。
2014年にハリコとパリコを飼い始めた頃は、5年以上は生きる!と思っていたのに、
5才まで生きるハリネズミってほとんどいない・・
という事実。
同じように感じたハリネズミ飼いの方たちが、このようなことをおっしゃっています。
でもね、初めて飼ったダイスケが二年半くらいだったり、僕の経験から云うとせいぜい2~3年なんじゃないかなって感じます。
ブリーダーさんにも聞いてみたんだけど、正確にだいたい何年が寿命、とは明言していなかったけど、やっぱり二年くらいから落ちるコもいるといってましたし。コンパクトな体型に収まるように、様々なカラーバリエーションを、と人の手による選択交配が行われている現状も基礎的な寿命を縮めているんじゃないかなっておいもいます。
それに、いくら犬猫よりも血は新しいとはいえ、ブリーディング状況によっては虚弱な子もいるだろうし、まぁ、一概には云えないとしてもやっぱり二~三年超えたらそろそろ覚悟しないといけないのかな?って思います。
出典:ハリネズミの寿命とか?
Twitterでハリネズミ飼いの方たちにアンケートをとった方がいらっしゃいます。
僕は案外長生きできない、短命だと感じました。
僕自身は前項でお話しした通り5年以上は生きると信じていたからです。しかしアンケート結果では5年以上生きられる確率は約22%で、多くの場合は1歳から3歳で亡くなってしまう場合が多いようです。
定説である「5年以上は生きる」という考え方は少し間違っています。
正確には「平均寿命は3年前後で、5年以上生きる場合もある」が正しいと考えられます。
まとめると、
平均寿命は3年前後、5年生きてくれれば御の字
といったところが現実なのかもしれません。
最期はどんな?老衰?病気?
腹水を抜かれまくったパリコ
ハリネズミの最期も、人間と一緒ですよね・・
寿命と言われる5才くらいまで生きてくれるハリネズミは、最期は小さな病気に負けて老衰に近い形で亡くなる。
一方、3才未満で亡くなるハリネズミは、病気が原因で亡くなる。
実際、我が家の2匹のハリネズミたちは・・
<長女ハリコ>
ハリコは、3才の時に子宮疾患で、子宮摘出手術を受けました。
全身麻酔で小さな体にメスを入れ延命治療しましたが、この時、手術の決断をしていなければ、3才で亡くなっていただろうな、と、早めの摘出で命拾いした感があります。
その後、ハリコは元気に5才を迎えましたが、もろもろの老化現象を観察しつつ、5才2ヶ月で旅立ちました。
<次女パリコ>
次女パリコは、ちょうど4才になった頃、がんによる腹水で病院通いを始めました。
手術はできないので、腹水を抜きつつお薬を飲む治療で経過観察中、今は割と元気です!
身体が弱ってダニにも負けていたので、ダニ退治も並行して受けていました。
もうすぐ5才なのですが、「おやおや、ハリコと同じような老化現象が出てきたかい?」というところです^^;
もしも病気に気づいていなければ・・
もしも病院に連れていっていなければ・・
2匹とも3才か4才で亡くなっていたのでしょう。
ということで、「ハリネズミの寿命は2年〜5年」は正しいなぁ・・というのが実感です。
老化の兆候は何才くらいから?
足元がおぼつかなくても、とにかく食欲旺盛だった晩年のハリコ
ハリネズミの寿命と言われる5才くらいまで生きるハリネズミも、突然老衰するわけではなく、老化現象が見られます。
当たり前ですね^^;
では、ハリネズミの老化現象とは??
我が家のハリコの場合、5才になる直前、5度目の冬越えが終わった頃から顕著に、なかなか微笑ましい老化現象が見られました^^
夜行性なのに昼間から狂ったように回し車を走り回っていたのは、昼夜の感覚がなくなっていたのかな?
とか、
満腹中枢麻痺しちゃったの??というくらい食べまくったり、顔つきがちょっとおばさんぽくなったり(笑)
詳しくはこちらの記事で↓↓
飼い主として準備しておくべきことは?
考えたくなことだけど、準備はしておかなければいけないのが、最期の見送りのこと。
具体的には、
・どうやって看取るか(病院に連れて行く?自然にまかせる?)
・どこに火葬してもらう?
ということかと。
ハリコがまだ1才の頃、鼻水ダラダラでエキゾチックアニマル専門病院に駆け込んだ時、先生が最期の看取りの話をしてくださいました。
ダニが広がらないよう水盆に安置するといいよ、とか、獣医さんならではのご助言でした。
まだ飼いたてで、ハリコが死んじゃうことなんて全然考えたことなかったので、その時は、
えっ?
と思いましたが、飼い主たるもの、きちんと考えておくべきことなのですよね。
ハリコが息を引き取ったのは、実際、酷暑の日でした。
徐々に弱ってはいたけど、もうちょっともつかな・・と思っていたのに、あっという間に旅立ってしまいました。
心の準備はできていたつもりだったのに、やはり冷静ではいられないものです。
とにかく遺体が痛まないよう冷やすことで精一杯で、水盆のことなんて思い出す間も無く・・
それでも、ペットの火葬業者は事前に候補を決めていたので、すぐ電話できて、それだけは本当に準備していてよかったと心から思いました。
ちなみに、最期は病院には連れていきませんでした。
ハリコは通院の車で毎度酔って嘔吐していたので、とにかく老体に負担をかけたくなかったのが一番の理由です。
つまり、
・どうやって看取るか(病院に連れて行く?自然にまかせる?)
・どこに火葬してもらう?
飼い主の責任で、これだけはきちんと準備しておきましょう。