つい先日、結婚22年目を迎え、長女がハタチになり、すっかり
「熟年夫婦+ほぼ大人の娘2人」
となった4人家族の我が家。
これまでになく、
「家族ってなんだろう?」
「結婚って?夫婦って?」
を考えるようになりました。
というか、考える余裕が出てきたということなんだと思いますけど^^;
今さら、こんなふわふわっとしたことを考えるようになったきっかけは、3つ。
・チョー問題児だった長女が無事に成人したこと
・数人のアラサー婚活女子と出会ったこと
・同世代のお友達数人が離婚したこと
人生のストーリーは十人十色、家族の形だって同様。
なので、今年イソジを迎えるにあたり、
「家族って?夫婦って?結婚って?」
を、棚卸ししてみようと思います。
どうしてそんなに結婚したいの?子育てって大変だよ?
ここ1年ほど、本格的にブログ運営をするようになって、普通にアラフィフ主婦をしていたらまず出会わなかったであろう元気な若者たちとお話ししたり、お仕事したりのご縁をいただきました。
当然、彼ら彼女らの多くは、身も心も自由な「独身」!
ここ20年ほど、家族というものに振り回されてきた私は、身軽な彼ら彼女らを、
いいねぇ、自分一人のことだけ考えればいいんだもんねぇ
24時間、自分のために使えるんだよねぇ
と、羨望のまなざしで眺めていました^^
そんな生活、もう忘れちゃったよぉーとか思いながら^^;
ところがビックリ!
容姿も美しくって、自分のスキルをもっていて、結果、経済的にも自立していて、時間的にも自由な生活を謳歌しているアラサー女子たちが、本気の婚活中だったんです。
婚活パーティーとかに参加してまで「結婚」にこだわる彼女たち。
数十年前の結婚前のことなんてすっかり忘れていた私は、
なぜ?なぜ??
というはてなマークがグルグルと。
「結婚」にこだわる必要ある??
ラクに同棲とかじゃダメなの??
子育てって、キレイごとじゃないよ??
コレって、お互いにとって、単なる「隣の芝は青い」的なものなのか?ううむ。
とにかく、家族って?夫婦って?を改めて考えるキッカケになったことは確かです^^
苦労だらけの子育てが一区切りした今
アラサー婚活女子に、
なんでそんなに結婚にこだわる??
とつっこみはするけど、別に、自分が家庭を持ったことを後悔しているわけではないのです。
自然の流れで結婚し、子供が生まれ、家族が心身ともに健康で、しみじみ幸せだなぁと感謝しているのです。
ただ、ただ、
子供ほど、自分の思い通りにならないものはないよ??
ということだけは、声を大にして言いたい(笑)
「もう一回、子育て最初からする?」って聞かれれば、私は、絶対、NO!
もちろん、大したトラブルのない子育てをされる方もいらっしゃるでしょう。
でもでも、周りを見渡しても、やはり、どこの家庭でもそれなりにそれなりのことはあるものです。
我が家の場合、私には想像もできないことをしでかす子供に振り回され、正直、
「こんなことなら、子供なんていらなかった」
と途方にくれたことは、一度や二度ではありません。
もちろん、決して口に出してはいけない言葉なのは頭では分かっていましたけど、それでも思ってしまうものは仕方ない。
子育てって、キレイゴトじゃぁないのです。
散々やらかしてくれた長女の子育てで、一通り体験済みの今でこそ、
「子供なんて、子育てなんて、そんなもんよ。」
とか、、
どん底にいる時の究極の合言葉、
「健康で生きていてくれればそれでいい」
とか(笑)、エラソーに達観してますが、渦中にいるときは、ストレスマックス、頭から湯気出てましたから。
「あなたの頭の中はどーなってるの?」
「どーしてそんなに私の人生の邪魔をする?」的な。
それくらい、自分のことならなんとかできるけど、子供のことはどうにもできないのです。
こんなふうに、子供が誕生してからの20年間、私の中で、子育てに関しては、大変なことばかりがクローズアップされていて、
「子供を持たない人生ってラクだろうなぁ・・」
って、本気で思ってました(汗)
ところが!!
先日、長女が二十歳の誕生日を迎えた時、彼女が一通のメッセージを、夫と私宛てにくれたんです。
夜の12時すぎて、すぐのことでした。
20年間お世話になりました!!二十歳になれました!!!
たくさん迷惑かけてごめんね!本当にありがとう!!!
家出るまで後2年くらいあるけど、家出るまでと言わず家出てからもこれからもどうぞよろしくお願いします!ニヤリ
これを読んで、なんだか、スーーーーッと、今までの子育ての苦労が溶けていった感じがしたんです。
優等生街道まっしぐらだった私と夫に、私たちが経験してこなかった世界をこの子は教えてくれたんだな、と思えるし、
実際、この子のために本気で思い悩んだ分、周りのアレコレに対して寛大になれてる気がするし、
間違いなく、本気で体験した(させられた)苦労の数だけ、親として、人間として、成長できたのではないか?とも。
家族だから、自分の子供だから、本気モードでアレコレ思い悩み、苦しむわけで、きっと他人だったら匙を投げていたことでしょう。
家族って、夫婦って、親子って、
「120%本気でぶつかり、悩み、想い、その分だけ深く強くつながる相手」
そういう存在なんだと思います。
子育てが一段落した今、やっとそんな当たり前のことが腑に落ちました。
今頃??って感じですね^^;
未熟な母親でした・・
結婚せず、「夫婦」とか「親子」といった責任関係を持たない人生はラクだけど、深く強くつながる相手を持たないことによる孤独感とか物足りなさを、私の周りの婚活中の聡明な彼女たちは感じているのかもしれませんね。
なので、今度会ったら、
「子育ては大変だけど、まぁ、わるいことばかりじゃないよ♪ 婚活ふぁいとー!」
って伝えようかな^^
夫婦って?
ここ1~2年で、私と同年代のお友達数人が、離婚しました。
それぞれ事情があるのでしょうけど、20年連れ添った夫婦でも、子供がいても、夫婦のつながりが完全に切れてしまうこともあるんだな、と、衝撃を受けました。
私のお友達は、いずれも妻側から離婚を申し入れた形ですが、彼女たちに共通しているのは、彼女たちが「自分で稼げる人」であること。
ということは、もしかしたら、稼ぎのない専業主婦の中には、経済的な理由で我慢して結婚生活を続けている人もいるのかもしれない・・とも思ったり。
「主婦の経済的自立」については、すごーく思うところがあるので、また別で考えるとして・・
親子と同じく、夫婦だって、アレコレぶつかったり、壁を乗り越えたりしながら、年月を重ね、深く強くつながっていくものなのだと思います。
残念ながら、年月とともに距離が離れていってしまうと、仮面夫婦とか、家庭内別居とか、離婚という結果になってしまうのでしょう。
3年とか5年とかで離婚に至るなら、
「あぁ、合わなかったのね・・」
となりますが、子育てしながらの20年を経ての離婚って、
「残りの人生、このままでいいのか?」って死ぬほど考えた末の結論なのでしょうから、深すぎて、かける言葉に困ります。
死ぬほど悩んで結論を出した彼女たち自身は、とっても前向きなのですけどね!
別れるつもりで結婚する人なんていないので、本当に、結婚って、夫婦って、難しいと思います。
私の実兄もバツイチ同士で再婚してますが、今は幸せに暮らしてますし、夫婦がうまくいくかどうかなんてものは時間がたたないと分からないので(20年とかね^^;)、そういう意味では、結婚ってギャンブルみたいなもんですね^^;
継続できていることが奇跡というか。
離婚率が高い欧米の人たちが、今は結婚にとても慎重で、ずっと事実婚で通している人たちも多い、というのは、いかにも合理主義的ですね。
それでもあえて言うなら、私が22年間の結婚生活で感じるのは、
「大変なことがあった時の乗り越え方」
って、大事かなぁ・・と。
我が家の場合、長女が起こしまくったトラブルに夫が全身全霊でかかわってくれたことが、私の中では大きいです。
まじで尊敬します。
長女の中でも、おそらく、私よりも夫の方に「愛されてる」実感があるんじゃないかと思います(笑)
散々苦労させられたけど、そういう意味では、長女には感謝ですね^^;
起こることすべてに意味がある、ってこういうこと?(超ポジティブ思考)
そして、子供はいずれ家を出ますし、残るのは夫婦二人。
我が家も、気付けば「あれ、今日も2人?」という日が増えてきました^^;
夫の定年まではまだちょっと時間があるけど、「夫の定年後」という未知の世界に備えて、お互いが自立した夫婦でいられるよう努力することがこれからの課題です^^
【結論】心から深く強くつながる人の存在は、人生の財産^^
今年50才を迎える、今現在の、私なりの「家族ってなんだろう?」の結論は、
親子も、夫婦も、心から深く強くつながっていられれば、それはひたすら「感謝」であり、心の安定の素なのかな、ということ。
50年間生きていても、家族に限らず、深く強くつながれる誰かと出会える機会って、そうそう何度もなかったし、
中でも、人生の伴侶である夫と継続して強くつながっていられることに関しては、人生の財産級にラッキーなことなんだと思います^^
普段は朝のお見送りすらしないけど^^;、改めて考えると、そんなとこです。